あっという間に読めてしまった。
あまりにも分かりすぎてしまう実態。
今後、こういう感じで悪化していくのかと思うと不安でいたたまれない。
家では母に悟られたくないので、仕事の合間しかこういう本は読めないが、涙で充血した目でこれから何人もの人と接するかと思うと少し後悔した。
ケアマネさんから「夜間せん妄」のことを聞いていただけに、かなりショック。
せん妄→幻覚、幻聴→徘徊・・・・・
読んでいると、山口さんのお父様は、母の2倍から3倍の早さで進行したようだ。
まるで、コマ送りで一気に進んで、心の準備も何も無いまま・・。
それから比べれば、母はゆっくり進行しているように思えた。
これは、今飲んでいる薬「アリセプト」が少なからず効いていることになる。
それから、私は最近ワインを飲むようにしている。
(母は日本酒党だけど、私が飲んでいると一緒に飲んでくれる)
何故なら、ネットで「ワインを一日3杯飲む人はアルツハイマー発症率が低い」という統計が出ていたからだけど、山口さんのお父様はワインを好んで飲んでいたらしいので、あまり関係なさそうな。
まぁ、ただの、統計だけれども。
それから、病院の先生は母の進行は「月単位で悪くなる」と言っていた。
それでも、私にとっては、「え?そんなに早く!!」と思ったのに、山口さんのケースは日単位。
一日一日変化していく。
可愛がっていた愛犬を蹴飛ばしてまで、もの凄い勢いで外へ出て行ってしまうシーンはショックだった。
そうか、人格破壊・・・とはそういうことなんだ。
そして、実の娘という認識も無くなり、美江さんの手がドアにかかっているというのに、2度もドアを閉められて美江さんの手は無残にも・・・・。
そんな、アルツハイマーの情け無用の症状の中で、とうとう病院。
そこで見せる親としてのお父様の姿も100%はなくならず、時々現実に戻る。
これは辛いだろうな、と思う。
まだらボケで、全ての記憶が無くなるといえば、そうでも無さそうだ。
ときどき戻ってくる親としての人格。
山口さんがどれだけ苦しんだか。
しかし、それでも、不幸中の幸いなのか、美江さんのお店がちょうど改装工事期間にそれは始まり、オープンぎりぎりに病院へ入院となり、100%は仕事に打ち込めないまでも、無理の無い程度に出来たことだろう。
生きていかなければいけないと言う現実問題もきちんと提起されていて良かったと思う。
そういう中で、親をどうするか、いったい、いつまで・・・・という不安感は皆おなじように思うものなのだと思った。
それから、私はシングル介護は厳しいと思っていたが、山口さんは「自分が家庭もちじゃなくて良かった」という言葉に救われた。
そうでなければ、自分の親をここまで看れなかっただろうと。
そういう見方もできるんだと思えるようになった。
しかし、いったい私はどうなるんだろう、母はいつどうしようもなくなるのだろう。
いつ、徘徊が来るのか、暴言や暴力も来るのだろうか、失禁は・・・、などなど不安で一杯なのは変わらない。
私の場合は、山口さんの時期よりは精神医学が進歩しているだろうけれど、施設が見つからなければ、やはり介護地獄は避けられないだろう。
一日中、母の行動に縛られる。
母のせいではないものだけど、私の精神状態がいったいどこまで持つのだろう。
どうして、真面目に仕事をして真面目に生きてきた人間が、こんなひどい病にならなければいけないのだろう。
世界は無常だ。
改めて感じた。
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